2017/06/21

工房の歴史

 なんとなく工房設立以来の出来事(工房内の話です)をまとめてみようかなぁ、と思って年表を作ってみた。
 既刊未刊に関わらず小説やSS、マンガなどから時期や内容を集めて時系列にまとめてあります。
 思ったより多くて、ひょっとしたら見落としがあるかもしれませんが。

 ヒマな人だけお付き合いください。

 


2006

5月
・五日
工房設立。
南村ともみを主とした「みなとも工房」を設立。
八重崎ヴィアーチェ=シルヴァライネンを経理経営担当として雇用。
工房主の小説やイラストを小さい雑誌社に納める業務を主とする。

・下旬
工房近隣のコンビニにてコンビニ強盗事件発生。残業を抜け出した工房主が現場に居合わせる。
偶然店内にいたアレッサ(本名不明)が犯人を実力行使で説得、解決するも本人はさっさと立ち去る。
翌日『組織』に追われていたアレッサが道路から窓越しに工房主を見かけたことにより工房に逃げ込み、戦闘の末追っ手を撃退。
工房主がアレッサに工房で働かないかと誘うが保留される。
一週間後アレッサを追っていた組織が何者かの襲撃を受けて壊滅、脅威が去ったと判断したアレッサは工房で働こうと門を叩く。即雇用。

6月
・上旬
工房から車で三十分の書店(中規模チェーン店)の駐車場にて工房主がメイド服を着た黒髪メガネの逸材、朱美鈴(メイリン)を発見、工房主の指示によりヴィアーチェがスカウトを決行。
服飾デザインの専門学校に入学したものの、水が合わず休みがちになってカフェでアルバイトをしていたメイリンは学校を自主退学し工房への就職を決断。

・中旬
今まで自由服装だった工房に制服を導入することを決定、メイリンと工房主の強い要望でメイド服が採用される。
このときよりヴィアーチェのポニーテールが標準装備になる。
同時に「工房メイド規則」を制定。全二十七か条と附則で構成される。中でも有名なものが「第十八条四項」、工房メイドが単独で工房に泊まることを禁止する規則である。

8月
・上旬
工房主の祖父の知り合いの孫を名乗る五十鈴川紗織(クローディア)が訪問、働かせて欲しいとの申し出を受ける。履歴に不審点なし、数日の試用を経て雇用に至る。ちなみに工房主との面識なし。

・下旬
工房に支払われるはずだったお金をギャンブルに使ったという取引先社長の話を聞いたアレッサが、その対戦相手である各地を転々として賭け事で生計を立てていた女(ローナ)と接触、給料分の返還を求めるが拒否される。アレッサは仕方ないと諦めるが、ローナがふとしたことから意図せずアレッサの逆鱗に触れ、命の危機に陥る。しかし死んで元々と覚悟していたローナは開き直り、それがきっかけでアレッサがオッドアイに気づき、悋気をおさめて工房に呼び出す。
翌日工房を訪れたローナは工房主に気に入られ、ヴィアーチェの存在に気づいたこともあって就職を決める。

・下旬
工房メイドに序列がつけられる。
序列一位:ヴィアーチェ
二位:アレッサ
三位:ローナ
四位:クローディア
七位:メイリン
五、六位不在はメイリンの要望。この辺りから工房主のメイリン甘やかしが始まる。
クローディアは自ら「ローナのほうが能力は上だ」と四位に収まっている。

10月
・上旬
工房の近隣にあるパティスリー『フォーゲルリート』の限定ココアケーキをメイリンが入手するも、冷蔵庫保管中に紛失。うっかりクローディアが食べてしまったことが判明し、キレたメイリンが工房最強の近接格闘力を持つクローディアを秒殺。
以後、冷蔵庫内にメイリン専用スペースが設けられ、そこに置かれたモノは全てメイリンのお伺いを立ててからでなければ手出しできない『聖域』と呼ばれるようになる。

・中旬
工房に双子の姉妹が訪問。メイド服姿で工房に出入りするメイリンを見てメイド喫茶と勘違いし、アルバイトの申し込みをしに来たという。ヴィアーチェが工房のことを説明するが、双子の姉、リテシア=メイスティルはメイド服を着てみたいという理由で就労を願い出る。難色を示すヴィアーチェ(このときすでに工房メイド長の役職持ち)だったが工房主の「双子のメイドさんとか最高じゃないか!」とのアタマの悪い一言に折れて双子を雇用。妹のルーシアはメイド服を嫌がったが姉の「妹ラブ」の力で押し切る。序列五位にルーシア、六位にリテシア。

・下旬
工房メイドの数が増えてきたため、工房内での仕事分担を決める会議を行う。
その結果調理部門を一手に引き受けるキッチンメイドを一人専属で雇う必要があることが判明、数人の候補の中からヴィアーチェの伝手で候補になったクレアを雇用。クレアは過去にいくつもの有名レストランで修行を重ね、八重崎系列の最高級ホテルでコックをしていた。序列八位。

12月
・中旬
工房の取引先、芸術家である香野氏から伝統工芸展開催の手伝いを依頼され、工房主を含め総動員で会場の設営と当日のスタッフサポートを行う。そのイベント内で催された染物コンクールに入賞した宮津珠姫(みやづたまき)が行方不明だと騒ぎになるが、極端に存在感が薄く会場にいても誰にも気づかれなかった彼女を工房主が見つける。人前が苦手で引っ込み思案な珠姫を工房にスカウト。序列九位。


2007

1月
・上旬
工房の庭で植え込みを揺らす音が激しく鳴り、それに気づいたアレッサが駆けつけると衰弱して行き倒れていた女を発見。原因不明の記憶喪失で、イリューシャという名しかわからない彼女を警察に届けようとするがイリューシャが激しく拒否するので工房で保護することに決定。そのうち記憶が戻るかもしれないと工房住み込みで働いてもらうことに。序列十位。ローナの情報網で素性調査をするが、それに関する報告なし。
同時に、イリューシャが工房で寝泊りできるように工房メイド規則第十八条四項に附則が追加され、当直制度が採用される。常時工房に二人以上の工房メイドがいる状態となる。

3月
・下旬
突然金髪ツインテールの高飛車なお嬢様、フィオーレが工房を訪問。「この私が工房で働いてあげるから感謝しなさい!」と言い放ち、なぜか工房メイドの仲間入りを果たす。フィオーレの実家は医者の家系で結構な富豪だが、それを上回る八重崎家のヴィアーチェに対抗意識を持ってやってきたというのが真相だと後年判明。序列十一位。

5月
・五日
工房一周年。しかし連休中なので誰も出勤しておらず、工房主が一人でパーティを開催し涙する。工房に住んでいるイリューシャは自分探しの旅に出ていて不在。

・上旬
工房メイドが十一人になったことで二度目の仕事振り分け会議を開催。
ハウスキーパー(藤):ヴィアーチェ。工房メイドの総括、工房主秘書。
ガードメイド(薄紫):アレッサ、クローディア。工房の警備。
ハウスメイド(薄紫):ルーシア、メイリン。工房の清掃。
パーラーメイド(若草):ローナ、リテシア。接客、買い出し、調理補助。
ランドリーメイド(水):珠姫、イリューシャ。洗濯、アイロン掛け。
キッチンメイド(若草):クレア。昼、夕の食事調理、食材の買い出し。
ナースメイド(紺):フィオーレ。工房メイドの健康管理、食事の栄養計算。
同時に、役職ごとの工房メイド服の色が分けられる。

7月
・上旬
工房の警備上の問題でアレッサとルーシアの間に諍いが発生。持ち前の知識と技術で工房の防犯設備を構築したルーシアが「ガードメイドは無駄飯喰らいだ」と発言したことが発端。キレたアレッサが遠距離スナイピングで警備システムを破壊、動作確認に駆けつけたルーシアが自ら仕掛けたトラップにかかるように細工し、目的達成。ルーシアはガードメイドの必要性を認め、アレッサもルーシアに謝罪したが、騒動を起こしたアレッサはヴィアーチェから正座説教と二ヶ月の減給処分を言い渡される。


2008

1月
・中旬
ヴィアーチェが高熱で入院。過労ではないかと疑われ、ヴィアーチェの祖父、八重崎義国から鉄拳制裁を受けて工房主もダウン。五日間工房が機能停止する。
一週間後にヴィアーチェが退院するが、この件で工房主はヴィアーチェの大切さを知る。

2月
・上旬
とある出来事により工房の土地建物を赤字価格で貸し、工房の開業資金と当面の運転資金を出資したのが実質的に八重崎義国であることを工房主が知る。その働きかけをヴィアーチェがしていたことも知り、その理由を問い質すも聞き出せず。

・中旬
バレンタインデーに誰からもチョコを貰えないなら自分で作ればいいじゃない、という工房主の逆転発想により作製されたチョコが工房メイドに振る舞われる。原材料が『フォーゲルリート』製だったので概ね好評だったが、ホワイトデーにお返しがなく工房主が凹む。

5月
・五日
工房二周年。やはり連休中なので工房主が一人でパーティを準備。
昨年の惨状を知ったヴィアーチェが駆けつけ、二人でお祝いする。

・下旬
ローナが彼女の友人が勤めるイベント会社に転職し、工房を去る。転職理由は「工房の仕事は緩急が大きすぎて辛い」。
ローナを引き止めなかった工房主がアレッサにぶっ飛ばされて二日間の病院送りとなる。

6月
・下旬
イベント会社を退職したローナが工房に復帰。復帰理由「工房で主さんやアレッサさんをからかっていたほうが精神衛生上良いとわかりましたので」。イベント会社では手腕を発揮して給料も役職も同僚も十分にあったが、カラーコンタクトでオッドアイを隠して社会に紛れ込んでいる自分に疑問を抱いたことと、居場所がないと感じていたことが退職の理由であることが後年判明。

7月
・中旬
工房の経営不振により一ヶ月間一人を休職させる決議が採択される。一週間の仕事振りを工房主と工房メイドが互いに評価し、休職する人物を選ぶ投票が行われる。結果、視察と称して工房メイドの監視を行い自らの仕事を蔑ろにした工房主が全会一致で休職することに決定。工房主不在でも一ヶ月間工房は滞りなく営業したことによりルーシア、フィオーレから「工房主不要論」が沸き起こるが、ヴィアーチェとメイリンの擁護により却下される。

・下旬
工房の経営不振を耳にした八重崎義国より、工房メイドの人員削減を言い渡される。余剰人員による人件費の圧迫を解消するために、ヴィアーチェの従兄が経営するカフェレストランの従業員として、工房メイドから半数を移籍させることに決定。工房主が移籍しようとする工房メイドを引き止めなかったことに失望したルーシア、イリューシャ、フィオーレが手を上げ、ルーシアの双子の姉であるリテシア、イリューシャと仲が良かったクレアとメイリン、フィオーレに引きずられるような形になった珠姫、計七人が工房を離れることを決意。
移籍組が去った二日後にメイリンが「うちでは使い物にならない」という理由で返品されてくる。
後にローナの手記により「第一次工房改革」と呼ばれる出来事である。

8月
・上旬
イリューシャが工房を去ったことにより、工房メイド規則第十八条四項の『当直制度に関する附則』を削除。工房に工房メイドが単独で寝泊りすることを再び禁じられる。

・下旬
大量辞職者を出したことで図らずとも経営不安を抱えていると世間に示してしまい、工房の土地建物を安く買い叩けると踏んだ悪徳不動産業者が接触してくる。その手口の卑劣さに怒りを覚えたアレッサ、ローナ、クローディアがその業者を叩き潰そうと行動開始。時間をかけて弱体化させるローナの計画に焦れたアレッサが短気を起こして完全武装で業者に乗り込み壊滅させるが、不注意で事件が明るみに出そうになる。ヴィアーチェの機転で八重崎家の力を使いそれを押さえ込んで沈静化するものの、工房メイドの暴走を止められなかったことで工房主が騒動の当事者のアレッサとともに義国の鉄拳制裁を受け、工房主は入院、アレッサは五ヶ月の減給処分を受ける。工房主の離脱で三日間業務が止まる。

9月
・下旬
工房主がヴィアーチェに誕生日を祝ってもらう。
このときから工房主はヴィアーチェに好意以上の感情を持ち始める。

11月
・下旬
工房主がヴィアーチェの誕生日に何をプレゼントしようかクローディアに相談。いろいろ提案されるが予算不足で髪留めを贈る事に決める。「値段ではなくそのお気持ちが嬉しいです」と喜ぶヴィアーチェに改めて魅かれる工房主。チョロい。


2009

1月
・中旬
アレッサが住んでいたアパートを追い出され、工房車庫で寝泊りしているところを工房主に発見される。ヴィアーチェに相談してアレッサの新居を探そうと工房主が提案するが、アレッサが前年八月の事件の負い目もあって拒否する。最終的にはメイリンとクローディアの骨折りで新居が見つかる。
この件を秘密裏に進められた(一言も相談されなかった)ことでヴィアーチェはアレッサからの信頼を疑問視するが、アレッサの真摯な言葉で杞憂と悟る。
この件以降、アレッサはヴィアーチェに絶対的忠誠を誓う。

2月
・中旬
ヴィアーチェが工房主にバレンタインチョコを贈る。感激のあまり大事に長期冷蔵保存しすぎて食べられなくなり、ヴィアーチェに泣きながら怒られる。

4月
・下旬
工房の常連さんのブログ「北の秘密基地」開設三周年を祝うためにアレッサを北海道に派遣。しかし基地を目にした瞬間に傭兵時代の血が騒ぎ、ついRPG-7を撃ち込んでしまい大騒ぎになる。
帰宅したアレッサは三か月の減給処分。

5月
・五日
工房三周年。
今年こそはみんなでお祝いをと考えた工房主は、工房メイド全員に夕方よりパーティを開催するとのメールを出すが、通信トラブルでメールが不着、誰も来ずに二年ぶり二度目の孤独な三周年記念パーティとなる。
工房メイドの五人は工房主が準備をしていることを知っていたため、お呼びがかかるのをずっと待っていたが一向にその気配がなく、仕方なく五人で三周年を祝う飲み会を行きつけの居酒屋『ろじでん』(正式屋号「路地裏の電柱脇」)にて開催。「主さんは工房三周年を忘れているんでしょうか」と酔ったヴィアーチェが泣く。

7月
・中旬
工房主の友人、三井から軟式野球の試合をしないかと誘われる。『フォーゲルリート』の一日貸切権がかかっていることもあり、工房は移籍組の元工房メイドを招集して試合に臨む。
僅差で勝利した工房は無事『フォーゲルリート』の貸切に成功したが、さんざん飲み食いしたあとに飲食代は各自持ちだと知らされる。経費では支払いきれないと青ざめる工房主は、三井たちに支払いを賭けた麻雀勝負を挑む。三井たちは工房メイドとの一日デート権を勝利条件に出し、工房側は了承する。
学生麻雀の全国大会で優勝したこともある捕坂とセミプロ級の腕前で勝率が九割を越えている三井を相手に、稀代のイカサマ師ローナと幸運の神様に溺愛されている超絶ラッキーガールメイリンというある意味チートキャラの二人を投入し、半荘五回を全勝、十数万円の支払いを逃れる。

・下旬
麻雀勝負の負けっぷりに同情したクレアがこっそり三井をデートに誘う。それから交際が始まり、数年後に結婚。

12月
・下旬
日頃の感謝を込めて工房主がヴィアーチェを高級ホテルのレストランに誘って食事。奇しくもこの日はクリスマスイブだったが、予算不足で部屋を予約できずに食後に帰宅。何やってんだオマエー? とアレッサから呆れ交じりのヘッドショットされる工房主。
このとき工房主がヘッドショットされても死なないことが判明する。


2010

1月
・上旬
新年会で工房メイド五人が温泉旅行に。露天風呂に入ってメイリンの生まれたままの姿を見たアレッサが百合に目覚める。
これ以降アレッサは「メイリンはあたしの嫁!」と宣言するようになる。

5月
・五日
工房四周年。ヴィアーチェが家の用事で日本を離れており、工房主は二年連続三度目のロンリーパーティを開催。

9月
・下旬
『みなとも工房』閉鎖。理由はブログサービスの改悪に嫌気がさしたから、工房に対する謂れのない誹謗中傷があったから、といった複数の未確認情報あり。

11月
・上旬
『La sposa dai capelli d'argenta con occhi rosse』の名で工房再開。名前が長いので『八重崎工房』を略称として制定。
ちなみに正式名称の和訳は「赤い瞳の銀髪の花嫁」。ヴィアーチェは工房主に名称変更を申し出たが却下された。

・下旬
工房主がひそかにヴィアーチェの誕生日パーティを用意するも、本人は急遽家の用事で一週間ほどドイツに出かけることになって無駄になる。用意した料理や飲み物は翌日工房メイドたちが美味しくいただきました。

12月
・上旬
メイリンがラブレターをもらう。差出人は工房の買い出しに利用している商店街の住人。「メイリンと付き合うならあたしらを倒してからにしてもらおう!」と駄々をこねるアレッサの要望で差出人とクローディアが剣道の試合を行う。差出人は全国大会ベスト8の猛者だが、女を理由にクローディアにハンデをあげましょうかと発言したことでクローディアがブチ切れ、開始二秒で奥義『杜若』の五連撃を受けてノックアウト。差出人はメイリンを諦めたが、そもそもメイリンに付き合う意思が全くなかったので話は始まってもいなかったという結末を迎える。


2011

2月
・上旬
八重崎義国の依頼により、義国の友人の孫の身辺警護を行う。本来警護が必要な重要人物ではないが、過保護ゆえの処置に義国曰く「孫バカにも程がある」と笑い飛ばす。無論工房メイドと工房主はプール満杯の人工甘味料なみにヴィアーチェを甘やかす義国に対し「お前が言うな!」とツッコミを入れたくなったがすんでのところで踏みとどまった。工房主、アレッサ、ローナの三人が東欧の旧家の人物になりすまし(事前に了解は取ってある)、美術館のイベントに参加する友人孫を陰から見守るが、展示品の盗難事件が発生し、身分を偽っている上に武器を所持しているため調べられると困る工房主たちは警察がやってくるまでの僅かな時間で犯人を見つけることを決定、ローナの推理とアレッサの武力で犯人を確保する。友人孫に気づかれる前に撤退、任務完了。

5月
・五日
工房五周年。
今年はヴィアーチェと工房主が二人で準備、三月に起きた東日本の件もあり、ささやかなお祝いで済ませる。

・中旬
工房メイドが十一人いた頃の名残でローナだけ若草色の工房メイド服を着用しているのは不自然だということで、メイド長を除く四人の服の色が薄紫色に統一される。

6月
・下旬
クローディアが近所の農家から畑地を借りて農作を始める。
もともと工房の庭で家庭菜園をしていたので、農家の人から「筋がいい」と褒められる。
作った野菜は近所の農産物直売所で販売し、工房の収入源とする。

11月
・下旬
ヴィアーチェが私用を理由に長期有給を取るという珍しいことが起きる。ローナの調査により、ヴィアーチェの父レイノの弟子との婚約話が浮き彫りになる。元工房メイドのステルス娘、珠姫を使ってヴィアーチェと弟子がデートしているところを写真に収め、工房崩壊の危機だとアレッサは大騒ぎするが、工房主はその写真を見ても全く動じなかった。さらなる調査でこの婚約にはヴィアーチェに拒否権がほとんど無いことを知ったアレッサは憤りを弟子に向けてしまい、余計にヴィアーチェの立場を悪くしてしまう。それでも工房主は動かず、ローナもこの件から手を引くと宣言したことで絶望するアレッサ。しかし結果的にこの婚約話は破談となり、工房は日常を取り戻す。


2012

1月
・上旬
『あくあどろっぷ』の四季娘を工房に招いて新年会を開催。
工房主は高校生がやってくると聞いて逃走。曰く「逮捕は嫌だから」。

4月
・中旬
メイリンがお使いの途中で誘拐される。工房に身代金と工房解体を要求する電話がかかってくるが、その交渉中にメイリンが攫われるときに持っていたココアケーキを誘拐犯が食べてしまったことで、鬼神と化したメイリンに誘拐犯たちがボコられて事件終了。犯人は八重崎グループに恨みを持つ人間だったが、ローナの情報操作で社会的に抹殺された上に牢屋送りとなる。

5月
・五日
工房六周年。
ヴィアーチェとアレッサはそれぞれの私用で渡米、クローディアは祖父の母国であるドイツに墓参り、メイリンは風邪を引いた彼女の母の看病で、工房に来れず。
ローナだけが自宅でヒマを持て余していたのでパーティに誘うが素気無く断られる。工房主二年ぶり四度目のロンリーパーティ開催。

6月
・下旬
工房メイド服に似た服装の黒髪メガネの引ったくり犯が商店街周辺に出没、防犯カメラの映像からメイリンが警察から容疑をかけられる。商店街の人間はメイリンの人柄からありえないと証言するが、警察は逮捕に向けて手続きを進めていた。このままではまずいと工房主は、ヴィアーチェの留守中にアレッサ、ローナ、クローディアに犯人を狩るように指示。アレッサの独断暴走もあったが犯人の男(メイリンに似せて女装していた)を確保、警察へ通報して事件終了。メイリンの容疑が晴れる。
工房主はアレッサの暴走の件がバレてヴィアーチェから死ぬほど怒られる。

9月
・上旬
メイリンが階段から落ちる。幸運の神様に溺愛されているだけあって無傷だったが、本人は「今年はろくなことがありません」と厄払いに神社へ。工房主も同行して二人で厄除けの祈祷をしてもらう。その帰りに引いたおみくじはメイリンはもちろん『大吉』、工房主は『吉』。

11月
・上旬
八重崎義国から警備の仕事を依頼される。義国の幼馴染の農家が出荷前の作物を盗まれる事件が多発、その防止と犯人確保が依頼内容。深夜の畑で待ち伏せる工房メイド五人と工房主がそれぞれの特技を駆使して犯人グループを確保、義国からの報酬とは別に謝礼として20キロのサツマイモを受け取る。サツマイモはメイリンとローナがスイートポテトを作って工房で美味しくいただきました。

・下旬
工房主がヴィアーチェの誕生日を祝おうと準備するも、またもや本人は海外に。九月に引いたおみくじに書かれていた「待ち人来たらず」が的中して泣く。

12月
・上旬
クローディアが柴犬の仔を拾ってくる。里親を探すが見つからず、結局工房で飼うことに。
工房主命名「五六八(ごろはち)」。大人しい性格で人に吠えることがないため番犬にならず。
クローディアが畑に行く際に連れて行くためか、彼女にもっとも懐いている。


2013

1月
・中旬
工房のお得意様が奈良県の山奥にアトリエを構えることになり、引っ越しの手伝いにアレッサとクローディアが派遣される。その帰りに二人で立ち寄ったラーメン屋が気に入ったのか、クローディアがその店のことを手記に残す。
実はその店は工房主の行きつけ。

5月
・五日
工房七周年。
ヴィアーチェとパーティの準備をしていると、日付を間違えたメイリンが出勤してくる。ついでなので三人でお祝いする。

6月
・上旬
工房が良く利用する商店街の五十周年祭の催しで演劇をすることに決まる。工房主が書いたシナリオで元演劇部のメイリンが監督と衣装を担当。工房メイド五人の熱演が観客に受けて商店街利用客投票でトップに輝く。賞金五十万円を手にする。

8月
・上旬
商店街五十周年祭からメイリンが作る衣装が口コミで良いと広がり、注文が増える。これを工房の収入源とすることをメイリン自身が提案、工房主が了承する。今までの掃除の仕事をアレッサに引継ぎ、メイリンは衣装の受注と製作を行う環境を工房アトリエに構築、『ミスズ』というブランドを立ち上げる。

11月
・中旬
八重崎本家に義国の長男夫婦が帰ってくることになり、代わりにヴィアーチェが家を出ることになる。古くから八重崎家に仕えていた家政婦、悦原市子とともにマンション暮らしを始める。

・下旬
ヴィアーチェの誕生日なので工房主が外食に誘う。しかし誕生日プレゼントを工房に忘れてグダグダに終わる。


2014

2月
・下旬
四季娘、清水冬花からストーカーの調査依頼を受ける。アレッサとメイリンが四季娘が通う高校に潜入、調査の結果、冬花のクラスメートが四季娘の春奈と仲良くなりたいけど冬花が怖くて近づけなかったので遠くから見つめるしかできなかったと告白、依頼終了。

3月
・上旬
ヴィアーチェが風邪で工房を休む。工房主がお見舞いに行くもヴィアーチェは眠っていて、同居人で家政婦の悦原にお見舞い品を渡して帰ろうとするが、悦原がどうしても家を空けなければいけない用事があるというので工房主が留守番をする。そのとき眠っているヴィアーチェがうなされはじめたため、工房主はずっと彼女の手を握って過ごし、落ち着いたところで悦原が帰宅、お役御免となる。ヴィアーチェは工房主が見舞いに来たことを知らされていない。

5月
・五日
工房八周年。
いい加減工房主とくっついてくださいとアレッサに言われるヴィアーチェ。このとき初めて自分の気持ちがみんなに知られていることを悟る。遅すぎる。
ちなみにパーティはヴィアーチェとアレッサ、工房主で開かれる。

・下旬
書庫で本を読んでいた工房主が意識を失い、気がつくとパラレルワールドに飛ばされていた。こちらの世界にはヴィアーチェが存在していなかった。こんな世界は嫌だ、なんとか元の世界に帰ろうと足掻く工房主にコンタクトを取ってくる人物があり、『彼』の骨折りで無事元の世界に戻る。工房主が改めてヴィアーチェが大切な人であることを痛感した事件だった。

8月
・中旬
工房を訪れていた八重崎義国を亡き者にしようと企む暗殺者『エコー』がやってくる。アレッサ、クローディアが撃ち倒され、頭に銃弾を受けた工房主も倒れ、絶体絶命の義国。その前に幸運の神様に溺愛されたメイリンが立ち塞がり、『エコー』の銃弾から天文学的な確率で偶然を起こして義国を護る。奇跡の安売りに冷静さを欠いた『エコー』は満身創痍のアレッサとクローディアの死力の一撃に武器を失い、ローナのフライパンストライクに撃沈する。
アレッサ、クローディア両名は銃創、骨折、打撲等により全治二ヶ月の重傷。頭を撃たれた工房主はヴィアーチェが『エコー』に蹴り飛ばされて病院送りと聞いて即時復活、お見舞いに駆けつけるというデタラメな回復力を見せ付けた。
ヴィアーチェは打撲のみで翌日退院、アレッサたちも通常通り業務をこなす。

10月
・上旬
工房に「銀小夜子(しろがねさよこ)」を名乗る妙齢の着物美人が訪れ、ヴィアーチェとの面会を求める。彼女はイタリアで夫と暮らしているはずのヴィアーチェの母だった。『銀小夜子』は音楽活動をする際のペンネームのようなもの。本名、八重崎・小夜子・シルヴァライネン。
年齢的にそろそろ結婚を考えなさいとヴィアーチェにお見合い話を数件持ってくるが、ヴィアーチェは拒否。工房主との仲は一切認めないと言い張る母親に、人生で初めて反発する。
八重崎の名を捨てる覚悟もあると言い切った娘に呆れ果て、小夜子は帰っていく。
この小夜子の行動はヴィアーチェの覚悟を確かめるもので、もともと自由にさせるつもりであることは後日届いた手紙で判明する。

11月
・下旬
アレッサが壊した工房地下シューティングレンジのドアを修理中、うっかり閉じ込められた工房主とヴィアーチェ。この日は日曜で工房に誰もおらず、連絡手段もない状態に二人はアレッサが溜め込んでいた備蓄食料で翌日の朝まで耐えることを決断。電気も暖房も止まってしまった冷たく暗い部屋で、一枚の毛布に二人寄り添って時間が過ぎるのを待ち続けた。
日付が変わる数時間前になって、今日がヴィアーチェの誕生日だから工房でパーティをやってて酒が飲めるんじゃないかとやってきた酔いどれアレッサに発見され、救出されて事なきを得た。
二人の救世主となったアレッサは備品の破壊で減給処分を受け、秘蔵のミリメシまで食べられてしまってしばらく意気消沈して抜け殻になっていた。


2015

2月
・上旬
工房メイドたちが温泉旅行に。今回は珍しく工房主も帯同(ただし運転手扱い)。この旅行で工房主とヴィアーチェが一線を越えるように策動するアレッサたちだったが空振りに終わる。
しかし工房主とヴィアーチェの間にあった気持ちのズレが少しだけ埋まる結果となった。
工房主がヴィアーチェの手を彼女が見ている前で初めて握った日でもある。

4月
・下旬
アレッサが清水冬花に安い報酬で仕事を手伝わせているらしい(注:誤解である)とヴィアーチェの耳に入り、アレッサは問答無用で一週間のバツ掃除とネコミミ勤務を言い渡される。その姿を見に来た四季娘の金本秋絵とアレッサの間にひと悶着あるが、ヴィアーチェの『笑顔の一言』で沈静化。

5月
・五日
工房九周年。
ヴィアーチェが風邪でダウン。工房主がそれを知ったのが日付が変わる寸前で、三年ぶり五回目のロンリーパーティ開催。

・中旬
工房に見知らぬ女児が迷い込んでくる。最初に発見したクローディアが対応に困っていると、買い出しから戻ったヴィアーチェが女児と対面、「ママ」「雫ちゃん」と互いに呼び合い、工房メイド長に隠し子がいたのかと工房は騒然となる。工房主は現実逃避で真っ白になり、部屋に引きこもる。女児はヴィアーチェの従兄の娘で、連絡不備はあったものの一日工房で預かることになる。女児の母親は病弱で、母親代わりにヴィアーチェが世話をしていた時期があり、それが原因で「ママ」と呼ばれるのだとわかる。女児はそのまま工房メイドたちと楽しく過ごし、夜に両親とともに帰宅。三次元幼女を極端に恐れる工房主は最後まで部屋から出てこなかった。

9月
・下旬
工房主の誕生日にヴィアーチェが「何でも一つだけ願いを叶えます」と宣言。工房主はヴィアーチェを「アーチェ」という愛称で呼ぶことを提案、二人でいるときだけならと条件付きで了承される。
ヴィアーチェが愛称で呼ばれて蒸気爆発しなくなるまで半年かかる。

・下旬
工房周辺地域を直撃した台風の暴風雨により工房が臨時休業する。しかし畑が心配で様子を見に行っていたクローディアが泥だらけで工房にやってくる。シャワーと着替えを借りて一息ついたクローディアだが、何もせずにただ無為に時間を過ごすことに慣れていないため仕事を始める。しかし休日手当てが出せないからと工房主に止められる。
夜になって雨風が弱まったため、工房主がクローディアを自宅まで送り、事態は収拾。
……と思いきや、翌日脱衣所に忘れたクローディアの服がローナに発見され、工房主がいらぬ誤解を受ける。

10月
・下旬
ヴィアーチェが八重崎のパーティに出席するたびに男に言い寄られて困るとアレッサ、クローディアに相談する。ローナの提案でフェイクの結婚指輪をつけることになり、指輪の購入のため休日にローナとショップへ行くことになる。しかしローナの策略で呼び出された工房主と買い物へ。店員に扮したメイリンの誘導で工房主に選ばせることにしたヴィアーチェだが、工房主が値札のケタを見間違えるという痛恨のミスで20万を超える指輪を購入。しかし当人は満足しているらしく普段から身につけて大切にしているらしい。

11月
・下旬
工房主が『フォーゲルリート』で手に入れた限定チョコレートケーキでヴィアーチェの誕生日を祝う。二人きりのお祝いのはずがチョコの匂いを嗅ぎつけたメイリンが臨時参加。お祝いの食事の後のデートプランを潰されて工房主がへこむ。


2016

2月
・上旬
工房主が風邪でダウン。休日だったこともあり、私用で出かけているヴィアーチェの代わりにアレッサを呼び出す。散々文句を言われたものの、工房メイド規則を破ることも厭わないアレッサの徹夜の看病のおかげで翌日には完治。
「マスターが工房メイドの中で他でもないあたしを呼び出したんだ、精一杯看病くらいしてやるさ。あんたに頼られるってのも悪くねェ」というデレた名言を残す。

5月
・五日
工房十周年。
ヴィアーチェが十年目を記念した特製チョコケーキを作る。なんと十年目にして初めて工房メイド全員そろってのお祝いパーティ開催を現実のものとする。
工房主感涙。

8月
・中旬
アレッサが旧友からの要請で二週間東欧に出掛ける。戦火の激しい地域ゆえに戻ってこれるかどうかわからないとの知らせを受け、メイリンがガン泣き。翌日アレッサ帰国。旧友から非難された際のアレッサの一言「トモダチより嫁のほうが大事に決まってんじゃねェか!」は工房名言録に収録予定。
ちなみに嫁発言はメイリンにすげなく否定された模様。

11月
・下旬
ヴィアーチェの誕生日に工房主と図書館デート。しかし前日までの仕事で睡眠時間を削られていた工房主が図書館で爆睡するという痛恨のエラーをやらかし予約していたディナーがキャンセルになる。
しかし目覚めるまでヴィアーチェの膝枕で過ごした工房主的にはむしろラッキーな失策だった。

12月
・下旬
工房主は先月の汚名返上のため仕事と称してヴィアーチェを水族館に誘い、事実上のクリスマスデートを敢行。仕事にかこつけずにデートに誘ってくれれば、とスネるヴィアーチェだったが、工房主が「デートしよう」と口にするたびに蒸気爆発するのでプライベートで出掛ける時が来るのは遠い未来になりそうな気配。


2017

1月
・中旬
工房の仕事が休みの朝にローナの自宅を訪ねてきた親友から、職場で起きた盗難事件の捜査依頼を受ける。関係者の話と現場の状況から、盗まれたものは現場から持ち出されていないと確信したローナは、関係者を言葉巧みに誘導して犯人を割り出し、隠し場所を特定して事件を解決に導いた。しかし犯人が深く反省しているとわかり、暴露はせず「盗難ではなくただの置き忘れ」という結論で終わらせた。
ローナにしては温い結末だが、犯人を公表することで会社に悪い影響を与えて親友の仕事や生活を脅かしたくなかったという人情味溢れる計らいである。

3月
・上旬
メイリンが工房主に甘えるようになる。無用なスキンシップも目立ち、ヴィアーチェはメイリンを呼び出して真意を問い質す。「私は主さんが好きです」と迷いなく答えるメイリンに動揺するヴィアーチェ。メイリンの気持ちに嘘はないことを悟り、敗北宣言を出す寸前まで追い詰められるヴィアーチェだったが、メイリンの行動がアレッサ・ローナ両名の策動であることを見抜き、挑発を跳ね返す。
しかしメイリンが本気で工房主を奪いに来たら自分には万に一つも勝ち目が無いと思い知り、焦りが芽生える。
結果的にヴィアーチェの危機感を煽るというローナたちの目論見は達成された。

5月
・五日
工房十一周年。
惰性だけで迎えた十一年目だしヴィアーチェも不在だから騒ぐほどでもないかなー、という工房主の一言でパーティは行われず、菜園の様子を見に来たクローディアと工房主が工房でまったり過ごして終わる。

 
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