2011/05/21

実験その2

 前回に引き続き、手持ちのPCケースファンを乾電池で回してみる実験です。

DVC00268.jpg

 今回はこの2種。サイズ社の「風12」(左)と、メーカー不明でIN WINの「IW-EM002/WOPS」というPCケースに付属していた12cmファン(右)です。
 「風12」の回転数は500rpm、メーカー不明のものはおそらく1000rpm程度だと思われます。

 では早速実験。電圧は前回と同じ、3、4.5、6、9、12Vの5種類。

DVC00270.jpg

MH1225L12S (メーカー不明、回転数不明)

【3V】
・手で回してやらないと回らない
・風量は絶望的
・モーターの音が少し聞こえる

【4.5V】
・始動にもたつきはあるものの良く回る
・風量は20センチ離れた手のひらにしっかり届く
・モーター音に加えて風切音が少し。うるさく感じない

【6V】
・しっかり回る
・風量は30センチ離れていても手のひらに感じられる
・【4.5V】のときより風切音が若干大きい程度。不快さは無い

【9V】
・元気に回る
・風量十分
・モーター音&風切音が少し気になる

【12V】
・かなりしっかりと回る
・風量十二分
・モーター音&風切音がかなり大きい。小型扇風機レベル


DVC00269.jpg

SY1225SL12SL (サイズ社製、500rpm)

【3V】
・手で回してやらないと回らない。しばらく回すと止まりそうになる
・風量ほとんど無し
・ほぼ無音


【4.5V】
・手で回してやらないと回らない
・風量は15センチ程度離した手のひらに微かに届く程度
・ほぼ無音

【6V】
・始動時に補助が必要なことも。回り出すと安定する
・風量は少なめ。20センチ離した手のひらに微かに届く程度
・ほぼ無音

【9V】
・しっかりと回る
・【6V】時に比べて風量が急に増える。しかし扇風機用途には足りない
・ほぼ無音

【12V】
・しっかり回る
・風量は【9V】時とさして変わらない
・ほぼ無音、耳を近づけると微かにモーター音がする



 以上の結果になりました。
 予想外にメーカー不明ファンの風量が高くて驚いています。以前に実験した『A1225L12S』よりも扇風機としての能力が高いと思います。これならUSBからの5Vで直接駆動してもそこそこ使える扇風機になってくれるんじゃないでしょうか。
 『風12』の方は12Vで500rpmしか回らない仕様なので、扇風機としては振るわない結果になってしまったのだと思います。ケースファンとして使うにしても、メインファンではなくあくまでもエアフローを補助する用途のものですし。

 やはりUSB扇風機として使うなら、定格での回転数が高いケースファンを選ばないと力不足になることが多いようです。
 手元に無いので実験できませんが、12Vで3000rpmくらい回るファンだと、電圧が低くても風量を稼げるのではないかと思います。

 


 と、実験ばかりやっていても仕方ないので、実践に少し入ってみようかと。

 今回試した『MH1225L12S』を実際にUSB端子に接続できるようにしてみました。

DVC00271.jpg

 某社のポータブルHDDをPC背面のUSBポートに接続しようと買ってきたものの、そのHDDがお亡くなりになって使い道がなくなった「USB-A・ミニBケーブル」。ポータブルHDDは200時間ほどしか使ってないのにMBRが迷子になるとかでデータが読めなくなる症状が出て使用を諦めた一品。前に使っていたVAIOさんで通電中にいきなり電源が落ちたときに壊れたものと推測されます。
 と、HDDのことはさておき。
 このケーブルのミニB端子の方をニッパーで切り落とします。

DVC00272.jpg

 そして中の配線をむきむきします。

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 赤、黒、白、緑のコードがアルミ箔らしきものに包まれていて、さらにメッシュ状のアルミ(と思う)で覆われています。おそらく外部からのノイズが入らないようにするための処理だと思います。

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 4本のコードのうち、赤が5V+、黒がGND、白と緑がデータをやり取りするコードだということなので、電源を取るために必要な赤と黒のコードの被膜を剥きます。

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 とりあえずコードが合っているかどうかのテスト。別にブレッドボードを使わなくてもいいんですけど、まぁ、「実験してる!」という空気が欲しかったので(何
 つないだらPCのUSB端子に接続。

DVC00276.jpg

 おお、回ってる回ってる。よかった。
 ちなみに風量は大したことありませんが、うまく設置すればそれなりに仕事してくれそうな感じです。
 やっぱりこのファンを使うならUSB電源とファンの間に昇圧回路を組む必要があるかなぁ。

 ともかく、回るのは確認できましたので、USBケーブルにファン接続コネクタをくっつけます。

DVC00277.jpg

 これはサイズの「風12」に付属していた変換用コネクタ。ファンからは3ピンコネクタが出ているんですが、マザボにシステムファンを接続するところがなかったり、すでに他のファンで使われていてマザボから電源が取れないということがあります。そのとき、この変換コネクタをつかって電源から伸びているペリフェラル4ピンに接続してファンを回すことができます。
 この変換コネクタの3ピン接続用のコネクタ(写真右)を使用します。赤・黒でねじねじしてあるコードを切り、ついでに黄色の信号用のコードも要らないので切ります。
 この黄色のコードに何らかの信号を送ってやると、3ピンのファンは回転数制御が可能なんだそうですけど、勉強不足なのでわかりません。今度調べてみようと思います。
 切り取ったコネクタの赤いコードとUSBケーブルの赤、同じく黒と黒をはんだ付けでつなぎ、ショートしないようにビニールテープで絶縁。
 白と緑のコードやファンコネクタの黄色のコードもうっかりどこかに触れたりしないようにテープで巻いておきます。

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 出来上がり。
 これで3ピンのファンをUSBの5Vで回すことができます。
 加工自体はそれほど難しいものではありません。
 ただ、そこそこのお値段だった気がするUSBケーブルを切るときに勇気が必要だっただけです。

 あとはファンをどうやって設置するかという問題ですが……ま、適当にスタンドでも作ればおk。ということで。


 いろいろと調べていると、通電して回っているモーターの電源をオフにすると逆起電力が発生してしまうという状態があり、ケースファンでもそれが起こって何か問題があるんじゃなかろうかと思ったりするんですけど……ダイオードとか入れた方がいいのかな。
 ファンのオン・オフがUSBケーブルの抜き差しだから大丈夫なんでしょうか。
 うむぅ、そこも勉強が必要……と。学ぶことが多いなぁ…(´・ω・`)

 
電子工作 | Comments(0)
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