2012/09/28

んむぅ…

 「おおかみこどもの雨と雪」という小説を読みました。
 Au殿曰く「さらっと読める」らしいので、この頃活字離れしてる私にちょうどいいかなと。
 で、読了したのですが……正直「さらっと」は読めませんでした。
 なんというか、文章を読むリズムが作りづらい。「~た。」「~だった。」「~いた。」という文末が多すぎて、私が苦手としている「ぶつ切り感」がぬぐえませんでした。ラノベでももうちょっとリズムを大事にしてると思うんですけど……。
 それと。
 アラビア数字を理由もなく用いるのはいただけない。
 縦書き文章は特殊な例を除いて、数字は漢数字で書くものです。それが小説を書く時の基本ルールです。それが守られていないのは、正直致命傷とも言えます。

 という「書き方」や「文体」がどうにも気になってしまって、内容が頭に入りづらかったです。


 ストーリーは悪く言えば在り来たり、よく言えば王道。人間と人外の愛情物語です。
 主人公「花」の頑張りや熱心さは凄い。慣れない田舎暮らしに奮闘する様や周囲の人間の温かさが描かれています。…まぁ、こんなよそ者に対して温かい田舎は希少種ですけどね(笑
 若干、作中の時間の流れが速すぎるのが気になりますが、話の進行上仕方ないのかもですね。一行二行で数年過ぎたりするのも、仕様だと思えばなんとか。
 気になると言えば、作品の題名「おおかみこども」。なのに、主人公は人間である「花」で、おおかみこどもの視点で語られる部分がかなり少ない。「花」が苦労しました、という点ばかりが強調され過ぎている気が。二人のおおかみこどものそれぞれの考え方や生き方を描いた部分が少ない、と感じました。
 ネタバレになるので詳しく書きませんが、本能的に、で済ませてしまって弟が最終的に取った行動に至るまでの描写があまりにも薄い。もうちょっと掘り下げる必要があったんじゃないかなぁ、と。
 姉の方もなんだか中途半端な感じで話が終わっていて、読後はしっくりこない感があります。なんというか、書くのに飽きたから適当にまとめました、みたいな。もちろん作者にそんな意図はないのでしょうけど、そういう風に見えてしまいました。
 韮崎のじーさんが「笑うな」と言った理由もあやふやだし…


 巷では「すごい名作」みたいな広告で名前が出てますけど、正直なところそういう感想は持てませんでした。このところ感受性とか感情が枯れかけてるからそう思うだけかもしれませんけど。
 こういうのが売れてる作品なのか……よくわからんです。

 
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