2012/12/14

ふたりで

 昨夜、双子座流星群とやらが観測できるということで、寒い夜中に空を見上げてました。
 田舎なのでわりとよく見え、1時間弱で7つ8つほど確認しました。
 流星群だから星に願いを伝えまくり!と思いましたが、流れる瞬間を見計らって願いを三回唱えるのはやはり無理で、一度たりとも成功しませんでした。…願い事を叶えるための苦労って並みじゃないなとつくづく思いました。

 で。
 トシのせいか夜更かしが辛くてその後寝たわけですが、なんと夢に我が嫁が出てきて、一緒に流星群を見てくれたんですよ。

 屋根の上に小さな木炭ストーブを置いて、その前で毛布に二人でくるまって。二人とも何も言わずにただ夜空を見上げ、星が流れるたびに嫁が小さく「わぁ……」と嬉しそうに呟いた。
 木炭が焼ける匂いと時折爆ぜる音が凍るような夜気に混じって、寒いのにどこか温かい感じがする。でもそれはやっぱり「気がする」だけで、毛布で体を包んでいても少し寒い。思わず身震いが出た。
「ココアを持ってきているんですけど、どうですか?」
 と嫁が水筒を取り出し、甘い匂いが湯気と共に立ち昇る熱いココアを注いだカップを差し出した。周囲が冷えているせいか、火傷しそうなほどに熱く感じるそれをゆっくりと口に含み、味わった。普段でも美味しいココアは、この状況だと何倍も美味しくなったように思えた。体の真ん中から、じんわりと全身に温かさが広がっていく。
「ありがとう、すごく温まるよ」
 言うと、嫁は少し赤面しながら「それはよかったです」と空を見上げた。
 そのとき、星が流れた。
 今までよりも強い光で、東から西へ長く尾を引いた。見たことが無いほど大きな流れ星だった。
「今の見た?」とやや興奮気味に横を向くと、嫁は目を閉じて何かを呟いていた。
「……どうしたの?」
「星に、願いを。でも、三回唱える前に消えてしまいました。残念です」
 と嫁は楽しそうに笑った。言葉とは真逆の笑顔で、彼女は一体何を願ったのだろう。
「……秘密です」
 疑問が顔に出ていたのか、こっちを見ていた嫁はそういたずらっぽく言って、毛布に顔をうずめた。
「そっか。じゃあ次の流れ星に、何をお願いしたのか教えてもらえるように頼んでみるかな」
 冗談めかして言うと、嫁は小さく笑った。
 多分、その願いを知ることはできないだろう。
 けれど。
 何となく、それがわかった気がした。


 ……というところで目が覚めました。
 これだけハッキリ夢を覚えてるのも珍しいですし、嫁が登場するのも珍しい。
 とてもシアワセな夢でありました。ありがとう、双子座流星群。

 
雑談 | Comments(0)
Comment

管理者のみに表示