2014/01/05

胴痩会

 正月元旦の朝。
 私は郵便受けを覗き、年賀状の束を取り出した。
 九分九厘は両親宛てのものと知りつつ、私宛てに来ている年賀状はあるだろうかと淡い期待を胸にそれを一枚ずつ見ていく。
 例年、私宛ては二日、三日に来ることが多い。理由は不明だが、それが通常なのだ。
 従って、一日に私宛ての年賀状が届いていたことに、私は酷く驚いたのである。
 誰からなのだろう、と差出人を見ると、そこにはここ十数年、見ていなかった名が連ねてあった。
 珍しい、一体何事か。
 そう思ってワープロソフトで印刷された文面を読み上げてみた。
「……なんだよ」
 思わずそういう声が漏れた。
 その年賀状は賀詞もそこそこに、その実、同窓会の案内状であった。


 と、小説っぽい感じで書いてみましたが、ともかく同窓会の案内状が届いたんですよ。
 幹事は小学校の同級生で、どうやら小学校の同窓会のようで。
 確か私はバイク事故でホトケさんになってるという設定だったはずなんだけれど…あれは中学の同級生の間で流れてる話なので、それよりも小さなコミュニティである小学校だと生きてることになってるのか。よくわからん。
 そっかぁ、同窓会かぁ。
 ……まぁ、ぶっちゃけ行きませんけどね。クラスメイトとは疎遠ってレベルじゃないし、会場は居酒屋だけどお酒飲めないし、しゃべることなんて何もないし、着ていく服もないのに行ってどうするのかと。こういう場に来るのは決まってリア充ばかりで、何が楽しくてそんな集合体に飛び込まにゃならんのですか。私と気が合って遊んでいた人たちはこういう場に出てこないインドア派ですし。小学校の同級生で今も付き合いのあるまったく殿は現在海外だし…。マジで行く意味が見当たらない。
 私がうわさで聞いている限り、地元に残っている同級生の九割は既婚者だし…そんな人らを相手にどうしろと。
 つか会費高いよ! 私の収入の何か月分だよ! バカなの? 死ぬの?


 というようなことを母に愚痴っていたら怒られました。
「そういうところに顔を出しとけば仕事につながることもあるから」
 …ごもっともです。若い客はほとんど安売りのほうへ流れていて売り上げは下がってますからね。若い客を抱え込まないと、家業の先は見えませんし。
 わかる。わかってはいるが……同窓会に参加したら、私はストレスで死ぬと思います。正直、小学校時代には嫌な思い出しかないし、即死レベルのトラウマスイッチだらけです。

 それでも行くだけ行けば、と母。だけでなく父も。


 行くわけないじゃないですかー! やだー!

 
雑談 | Comments(2)
Comment
まったく@インドネシアに赴任1年目です。
ほほう、同窓会の案内っすか。
小学校という事は、もしかしたらうちんとこにも届いてるかも?
という情報をこのブログで知りました。

しかし、小学校とか中学校とか高校とかの同窓会って、
一回も行ったこと無いなぁ。ってふと気づいたっす。
何年か前に高校の同窓会の案内が一回来たような記憶があるけど、
結局行かなかったしなぁ……。
ってか、同窓会ってどんな話するんやろう?
◎ まったく殿

案内は多分実家のほうに行ってると思いますよ。住所が変わってる人は家族からの転送をお願いします、みたいな文面もありましたし。

同窓会で話すことと言えば、大抵は現状のことでしょうね。仕事とかプライベートなことも話に出るでしょう。
あと、私らの年代だと婚活の場でもあるそうですよ。もしまったく殿が独身で会場に行ったら引っ張りだこだったんじゃないですかね。外見とステータス的な意味で。とか思ったり。

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